6月6日練習試合 巨人vsヤクルト(巨人ファンによる)まとめ
- 6月6日練習試合 巨人vsヤクルト(巨人ファンによる)まとめ
- 2020年6月6日の試合結果(巨人vsヤクルト)
- 2020年6月6日のスタメン(巨人のみ)
- サンチェスの球種割合
- 2回表の各被安打の原因は?
- プラス材料は3回の山田哲人選手の打席
- スプリット無しの4回から言えること
- 今後のサンチェス投手の課題
今回はこの試合で先発したサンチェス投手について簡単に分析したいと思います。
あくまでDAZNで中継を見て、野球速報のアプリで球種を確認しながら考察したものになります。
専門的、統計的分析を行なっているわけではないので、あくまで1人のファンの意見として捉えて頂けると幸いです。
最後まで読んで頂けると嬉しいです!
2020年6月6日の試合結果(巨人vsヤクルト)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
ヤ 0 1 0 1 2 1 0 0 0 4
巨 0 0 4 1 2 0 0 1 X 8
2020年6月6日のスタメン(巨人のみ)
1 吉川 4
2 増田(大)6
3 丸 8
4 岡本 DH
5 亀井 7
6 中島 3
7 パーラ 9
8 小林 2
9 若林 5
P サンチェス
サンチェスの球種割合
上のグラフはサンチェスが6月6日の試合で投じた全97球の球種の割合を示したものです。
これが直接打たれた原因と繋がっているとは思いませんが、その回の球種の割合を把握したうえで各選手の打席を振り返っていくと何か見えてくるかもしれないと思いグラフにしてみました。
各被安打の分析に移る前にグラフを見てみると、まず初回の投球で比較的高めに浮いてしまっていたスプリットの割合が2回になると減少していることが分かります。
ストレートが極端に少ない3回ですが、前のイニングの2回に打たれた3安打のうち2安打の球種がストレートだったことや、この回から2巡目に入ったことから変化球中心の組み立てに変更したのだと思われます。
また4回の投球でスプリットが1球も投げられていないということも頭に入れたところで、詳細な分析に入っていきましょう!
2回表の各被安打の原因は?
まず2回の3安打ですが、上に書いたように3安打中2本がストレートを打たれたものです。
1本目の4番雄平選手
高めに2球連続ストレートが浮いてファールになり追い込んだのち、3球目も連続でストレートを投じてのライト前ヒットでした。
(小林選手のサイン通りです)
ストレートにタイミングが合っていた中で3球目は特に甘く入ってしまったのが原因でしょう。
最初の2球のスイングを見ているとストレートは怖かったのですが、おそらく裏を書いて直球で外そうとした所で甘く入ってしまったという感じでしょうか…
2本目の7番吉田大成選手
比較的コントロールされたストレートとカーブで追い込んだのですが、2ストライクからの3球目に投じたスプリットが浮いてヒットされました。
ここも追い込んだ後での変化球が甘く入ってしまったことが原因といえます。
3本目の8番中村選手
初球のカーブが外れて2球目は高めのストレートをファール。
3球目の高めに浮いた直球をレフトに運ばれタイムリーヒットとなりました。
この回を通して言えるのは、ヤクルト打線が完全にストレートにタイミングを合わせに来ていたということ。
というのも、その前の1回からストレートと比較して1番急速差があるカーブはコントロールがバラ付き、リリース時に「引っかかっての左バッターインロー」、もしくは「抜けてしまって左バッターアウトハイ」とハッキリしていて見極めが容易でした。
152キロほど出ていたとは言え、かろうじてコントロールできているのがストレートのみで、狙いを絞りやすかったのだと思われます。
(そのストレートも高めに浮いていたのでなかなか厳しかったです。)
昨日は石川雅規投手の配球について記事を書きましたが、今日のサンチェス投手のようにコントロールの定まる頼れる球種が0〜1つのみという状況では、なかなかリードするのも難しいでしょう。
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2020.6.5【練習試合(巨人vsヤクルト)】石川雅規と嶋基宏のバッテリーの配球が完璧すぎて脱帽... - JNの全力日記
プラス材料は3回の山田哲人選手の打席
上記で3回はストレートの割合を減らして、カーブの割合を増やしたと書きましたが、この回のピッチングは比較的プラス材料と考えられると思います。
ストレート狙いが露骨だったヤクルト打線に対し、この回先頭の坂口選手には3球連続でカーブを投げています。
3球ともコントロールこそ甘かったものの、球種の割合を大きく変えたことや、2球目の137キロのカーブに対し、3球目のカーブが129キロと多少なりとも緩急があったこともあり打ち取ることができました。
そして、なぜ山田選手に対する投手がプラス材料なのかというと、低めに逃げていくカーブが比較的コントロールできていたからです。
この写真の通り、山田哲人の打席では5球目のカーブがボールながら非常に良いコースに決まり、その結果として次の6球目インコース高め152キロのストレートが真価を発揮しました。
続く青木選手への投球では失投が中途半端にストライクにならず、失投が思いっきりボール球になってくれたことが功を奏しました。
ファーストゴロに打ち取ったカーブは低めに決まり、打たせて取ることができたので運が良かったと言えるでしょう。
スプリット無しの4回から言えること
スプリット以外のストレート、カーブ、カットボールを投じている4回ですが、西浦選手に2球カットボールを投げていることを考えると、それ以外の打者はほぼストレートとカーブでの組み立てになっています。
この回感じたこととしては、今日のサンチェスであれば「スプリットが無くても困らない」ということです。
これは決して褒めてるわけではなく、ある意味皮肉ようなものです…
通常、ある球種を全く使わないとなると、球種・コースが絞られてしまうため、ピッチングの幅が狭くなってしまいます。
しかしこの回のピッチングで、特別そういった窮屈さは感じなかったのです。
このことから逆に考えると、「今日のスプリットは大した機能していなかった」と言えるでしょう。
大きな変化があるわけでもなく、コントロールが定まっているわけでもなかったので当然かもしれませんが…
この4回の投球は「今日のスプリットの調子の悪さ、いかに機能していないか」を示す投球になっていたと感じました。
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今後のサンチェス投手の課題
今日のピッチングを見る限り、解説の川相元コーチが話していたように、課題は何よりコントロールだと感じました。
複数の球種を操るサンチェス投手ですが、その日の調子によって、せめて軸になる変化球1つ+ストレートで組み立てつつ、他の変化球を交えることで的を絞らせないことが大事でしょう。
球数の割合的には今日の軸になってそうなカーブですが、もう少し精度が上がってくれないと厳しそうです。
もう一度、練習試合での登板があると思いますので、そこでのピッチングに期待ですね!!
つたない文章、考察でしたが最後まで読んで頂きありがとうございました!