全力日記

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ロジカルシンキング用フレームワーク14選!具体例も紹介!

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ロジカルシンキングで使えるフレームワーク14選

 

 

 

この記事ではロジカルシンキングで役立つフレームワーク」を14個紹介していきます。有名なものからちょっとマニアックなものまで取り上げます。

 

比較的高度なものもありますが、すぐ使うことができるように具体例のページを一緒に記載しておきます。ぜひ役に立ててください。

 

◇この記事を読んでほしい人◇

 

◇当記事の流れ◇

 

ロジカルシンキングにおいてフレームワークは非常に有効なツールです。

しかしながら「名前を知っていてもなかなか活用できない」という方や「自分の仕事に最適なフレームワークを知らない」という方も多いと思います。

 

そんな方々が、ロジカルシンキングを必要とする場面でフレームワークを使いこなせるようになれるようにすることが、この記事の目的です。

勤務するコンサルティングファームではまだまだ若手の私ですが、この記事を通して皆さんのお役に立てたら幸いです。

 

 

 

ロジカルシンキングにおいてフレームワークはとても便利

念のためロジカルシンキングフレームワークの関係について記述します。
(不要な方は飛ばし読みでOKです。)

 

まず、ロジカルシンキングとは「十分な論拠に基づいた思考法」のことで、その思考プロセスを以下の画像のようなピラミッド構造で表します。

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ロジカルシンキングにおけるピラミッド構造

 

この記事ではロジカルシンキングそのものに関する説明は省くので詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

論理的思考力とは?全てのスキルの基盤になること間違いなし。

 

上記のようなピラミッド構造で特に「横方向の論理」を展開をしていく際に便利なのがフレームワークです。フレームワークを使うことで論理の抜けや漏れを無くし、「レベル感」の揃った論拠を並べることができます。

 

3C(Cusutomer:顧客、Competitor:競合、Company:自社)と呼ばれるフレームワークを使用した際の活用例を示した図を張っておきますので参考にしてください。

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フレームワーク「3C」を用いた例

 

ロジカルシンキングで使うフレームワークは用途次第

ではその複数ある便利なフレームワークのうち何を使ったら良いのでしょうか?

答えは「思考のアウトプット目的ごとに使い分ける」というものになります。

 

実はいくつもあるフレームワークは、その目的ごとに分類することができます。大きく分けると以下の3つに分類できます。

 

①戦略立案系

企業の経営戦略や事業の内容を検討する際に用いるフレームワークです。戦略立案は不確定な要素も多く難しく考えられがちですが、ロジカルシンキングフレームワークを取り入れることでシンプルかつ網羅的に検討することができます。

 

②一般事務系

最も汎用性が高く、比較的難易度も低いフレームワークです。一般的に知られる「PDCAサイクル」や「5W1H」も実はこの一般事務系フレームワークに分類されます。

 

③営業企画系

こちらは事業において顧客を中心に考える内容のフレームワークが多く分類されています。どのように市場と事業を結び付けるかを検討する際に用いられることが多いです。

 

ロジカルシンキングにおけるフレームワークは以上の3つに分類されます。

 

これらの分類を理解していないと、せっかくフレームワークを使用しても「結局伝えたいことがズレていた」ということが起きてしまいます。目的を意識してフレームワークを選択するようにしましょう。

 

 

ロジカルシンキングで使えるフレームワーク14選

前置きが長くなりましたが、ここからは各分類ごとのフレームワークを合計14個紹介していきたいと思います。

 

分類ごとに詳細や活用例が知りたい方向けの「画像付き解説ページ」を用意していますので必要に応じてリンクから閲覧してみてください。

 

①戦略立案系

3C

Customer(顧客)、Compeitor(競合)、Company(自社)の3つの要素を検討することで、自身のビジネス戦略を検討するフレームワークです。戦略立案系の中では最もよく知られるものでイメージもしやすいので初心者にはお勧めです。

 

7S

「ハード面の3つのS」と「ソフト面の4つのS」を材料としてビジネス戦略を検討するフレームワークです。この7つのSから自社を見つめ直し、組織全体の方針を決めていくことができます。
◇ハード面の3S◇

  • Strategy(戦略)
  • Structure(組織)
  • System(システム)

◇ソフト面の4S◇

  • Shared Value(価値観)
  • Staff(人材)
  • Style(スタイル)
  • Skill(スキル)

 

企業ピラミッド

3段階で構成されるピラミッド構造で、企業の形を俯瞰する際に使います。上から順に以下の3要素で構成されます。

  • 企業理念
  • 事業目標・戦略
  • 業務行動計画

マネジメント側から現場までが一貫しているかを検討することに最適なフレームワークです。

 

5Forces

業界での競争を視覚化するために用いられるフレームワークです。

  • 新規参入の脅威
  • 買い手の交渉力
  • 売り手の交渉力
  • 代替品の脅威

業界内の競争に関わる要素を表しており、必ずしも同業他社だけが競争の要素ではないということです。

 

SWOT

自社のポジティブな面とネガティブな面の両方を見つめるためのフレームワークです。

  • Strength(強み)
  • Weakness(弱み)
  • Opportunity(機会)
  • Threat(脅威)

上記4要素のうち、SとWは内的要因、OとTは市場などの外的要因を表しています。

 

PPM(Product Portfolio Management)

以下の2要素から自社の複数ある事業を見つめ直すためのフレームワークです。

  • 市場成長率
  • 相対市場シェア

市場成長率と相対市場シェアのがともに低い事業に関しては切り捨てる、という判断を下します。一方で市場成長率と相対市場シェアの両方が高い事業とは、大きな利益を大きな投資のもとで得ている事業ということになり、将来的には安定した収入源とすることを目標にしていきます。

 

PEST

自社の事業環境に影響を与える要因の頭文字をとったものです。

  • Polotical(政治)
  • Economic(経済)
  • Social(社会)
  • Technological(技術)

どんな要因によって自社の事業に影響が出るのかを網羅的に検討したいときに用いるフレームワークです。

 

②一般事務系

PDCA

言わずと知れたフレームワークで下記のサイクルで構成されます。

  • Plan(計画)
  • Do(実行)
  • Check(評価)
  • Act(改善)

元々は品質管理における考え方だったそうですが、今となっては業務の全体において当てはめることができます。

 

5W1H

仕事の進め方や、質問力を左右するフレームワークです。

  • Why「なぜ?、何のために?」
  • What「何を?何が?」
  • Who「誰に?誰を?」
  • When「いつ?」
  • Where「どこで?」
  • How「どのように?どのくらい?」

上司から仕事の指示があったときは、このフレームワークに従って情報に足りないところがないかを確認し、早めに質問することで指示内容のすれ違いを防ぐことができます。

 

QCD

事業提供において考えるべき3つの要素の頭文字をとったものです。

  • Quality「品質」
  • Cost「コスト」
  • Delivery「納期」

この3つのバランスをとることが顧客の満足度向上につながります。それぞれが関連して動くため、バランスが偏らないようにすることがビジネスでは重要です。

 

③営業企画系

4P

営業、企画、広告戦略を決める際に考慮すべき4つの要素の頭文字をとったもの

  • Product「製品」
  • Price「価格」
  • Place「流通」
  • Promotion「プロモーション」

売り手の視点から網羅的に検討する際のフレームワークとして用いられる。

 

4C

上記の4Pとともに用いられることが多いフレームワークで、こちらの4Cは顧客視点で自社のマーケティングを検討することが目的です。

  • Customer Value「顧客価値」
  • Customer Cost「コスト」
  • Convenience「利便性」
  • Communication「コミュニケーション」

4Pと4Cのフレームワークを組み合わせることにより、マーケティング面で影響を与えるような要素は全て網羅できます。

 

AIDMA

モノを購入するときの5段階の心理的プロセスを示す頭文字をとったフレームワークです。

  • Attention「注目」
  • Interest「興味・関心」
  • Desire「欲求」
  • Memory「記憶」
  • Action「行動」

ちなみに現代では、この5段階の中にSerch「検索」とShare「情報共有」が含まれるAISASというフレームワークも存在しています。

 

プロダクトライフサイクル

製品やサービスの寿命を4段階で示したフレームワークです。

  • 導入期
  • 成長期
  • 成熟期
  • 衰退期

この4段階の中で、まず売上が増加していき段々と利益も追いついてくるという流れを考慮しながら、自社製品への投資、マーケティング戦略を立案していきます。

 

記事のまとめ

以上、合計14個のフレームワークを紹介しました。

今回は少しでも多くのロジカルシンキングで使えるフレームワークを知って頂きたかったので、各フレームワークの説明は短いものになってしまいました。ご了承ください。

 

これらのフレームワークを使うことにより、自分のロジカルシンキングの型を得ることができます。何もない状態から事業の戦略立案などをするのは難しいですが、フレームワークがあれば当てはめるだけなので必ず助けになることでしょう。

 

フレームワークのさらに詳しい解説、具体的な使用例などに関しては以下のリンクから参照してみてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

【参考文献】

 

ちなみに社会人ブロガーとしてTwitterもやっています。私自身の社会人としての読書や勉強の記録を、ブログとツイートの両方で発信しています。有益なことも発信するので、成長を見届けつつフォローしておいて頂けると嬉しいです。