今回のテーマは「論理的思考力とはいったい何なのか?」です。
論理的思考力が重要で役に立つということは知っていても、具体的には説明できないという方も多いのではないでしょうか?そんな人に向けて、この記事では論理的思考力の基本的な部分を解説していきたいと思います。
◇この記事を読んでほしい人◇
- 論理的思考力とは何なのかを知りたい人
- 論理的思考を活用できるようになりたい人
- 論理的思考力を身につけたいと思っている人
- 論理的思考力という言葉のみ知っているという人
◇当記事の流れ◇
「論理的思考力」という言葉を耳にすることはあっても、きちんと理解できているという人は少ないと思います。
私自身は新卒入社したコンサルティングファームでの研修を受け、論理的思考力というものを言語化して理解することができました。難しいもののように感じていましたが、言葉で理解すると非常にシンプルで実用的なスキルだと認識することができます。
そんな論理的思考力を身につけるための第一歩となる記事にできるよう、分かりやすく簡潔に解説していきたいと思います。それでは「論理的思考力とは何か?」早速スタートです。
論理的思考力とは「主張」と「論拠」の構成力
早速ですが「論理的思考力」という言葉の意味をお伝えします。
論理的思考力とは「主張」と「論拠」を適切に配置し、論理を構成する力のことを指します。簡単に言い換えると「説得力のある主張を構成する力」でしょうか。
通常何かを主張したいときは「△△である。理由は〇〇だからだ。」という論理構造が出来上がります。
さらに、論理的思考力が身についている人であれば「△△である。理由は〇〇だからだ。〇〇といえる根拠や具体例は...」といったように「主張」に対する「論拠」が広く深く配置されるのです。
そのため、主張を聞いている側としては
- 「そこまで深く考えているなら本当のことなんだろうな」
- 「それだけの論拠があるなら信憑性は高そうだ。」
といったように納得させられてしまうのです。
ちなみに、論理的思考力がない人の主張は論拠がない、もしくはずれているということになります。
◇具体例◇
論理的思考力が無い人に「なぜ?」と聞いたときの反応
- なんとなく。
- 直感だよ。
- そんな気がした。
もちろん普段の生活から論理的思考力を意識しすぎる必要はありませんが、ビジネスの場面などでは「なんとなく」は避けたいところですね。
論理的思考力とはピラミッド構造
上記のように論理的思考力とは「主張」と「論拠」を適切に構築していく力を指しています。では具体的にはどのように「主張」と「論拠」を構築していったら良いのでしょうか?
その答えとして「ピラミッド構造」が挙げられます。論理的思考力を持つ人の論理構造は以下の図のようなピラミッド構造をしているとされ、これをイメージするだけで主張と論拠を配置しやすくなります。
まず一番上に「主張」があり、それを支持する形で3つの論拠が並列されています。そしてさらにその下には3つの論拠を支持する「論拠の論拠」が配置されています。
この例では横にも縦にも3段構造となっていますが、場面や状況によってピラミッドの構造は変化していくでしょう。
例として「学生のうちから論理的思考力を身につけるべきである」という主張を頂点にピラミッド構造を構成すると以下のようになります。
論理的思考力に欠かせないピラミッド構造についてを理解して頂けたでしょうか?
最後に、このピラミッド構造を作る上で意識したい「縦の論理」と「横の論理」について簡単に解説したいと思います。
論理的思考力とは「縦横の論理」で構成される
上記で説明したピラミッド構造を作ることこそが、論理的思考力を身に着けるための訓練となります。この記事の締めとして、このピラミッド構造を作るときに意識すべき「縦の論理」と「横の論理」について説明します。
①縦の論理
この「縦の論理」とはピラミッド構造でいう高さを積み上げるための論理になります。「本当に?」という問いににひたすら答え、論拠を積み上げていく過程です。
先程の例で考えると以下のようになります。
◇縦の論理展開の例◇
「学生のうちから論理的思考力を身につけるべき。」
(本当に?)
⇓
「在学中の就活で役に立つ。」
(本当に?)
⇓
「事実、面接では論理性が求められる。」
(本当に?)
⇓
「面接官1000人に聞いたアンケート結果が物語っている。」
※データはあくまで例です。
このように縦の論理を積み上げていくことで、主張に深さが生まれ根拠を積み上げることができます。相手にとっての懸念点を払拭することができ「よく考えられている」という印象を与えることができます。
②横の論理
この「横の論理」とはピラミッド構造の幅を広げるための論理になります。この能力が備わっていると、主張に対する論拠を複数並べることができ網羅性が強化されます。
先ほどの例でいうと「就活で役に立つ」だけでは主張が弱いですが、「学生のうちから学習の質が高まる」や「社会人になったときに即活用できる」などの論拠を並べることで、主張を強めることができます。
この横の論理を構築する際に役立つものとして「フレームワーク」というものがあります。以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
「論理的思考力とは?」記事のまとめ
以上、ここまで「論理的思考力とは?」という問いに答える形で解説してきました。
一見難しく見えるかもしれませんが、ピラミッド構造を意識することで論理は整理されていきます。まずは何か「仮の主張」をイメージしてピラミッド構造を描く練習をしてみることをお勧めします。
最後に記事を書くにあたって参考にした書籍を貼っておきます。どちらも大変読みやすい内容になっているので活用してみてください。
ちなみに社会人ブロガーとしてTwitterもやっています。私自身の社会人としての読書や勉強の記録を、ブログとツイートの両方で発信しています。有益なことも発信するので、成長を見届けつつフォローしておいて頂けると嬉しいです。
おはようございます☀
— かいぼー@新社会人ブロガー (@Kaibo_blog) 2021年4月18日
今日は図書館に行って、この先2週間分の読書対象と巡り会ってきます📚最近の本の選び方としては「同じジャンルの本を8冊ぐらい借りる」というスタイルです。同じジャンルの本の似てる内容の箇所を読み比べると面白い。知識が繋がっていく感覚、最高ですよ👀#ブロガー #勉強垢
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