全力日記

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論理的に考える力とは。大学教授にその定義と身につける方法を聞いた。

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「論理的に考える力」とは一体何なのか?

今回は「論理的に考える力」とは。というテーマで記事を書いていきます。

先日、この「論理的に考える力」について、自分が所属する大学の研究室の教授と話す機会がありました。

 

その教授が非常に分かりやすく「論理的に考える力」について教えてくださったので、その内容をもとに以下のような疑問に答える形でまとめていきたいと思います。

  • 若者の「論理的に考える力」が低下している?
  • そもそも「論理的に考える力」って何なのか?
  • 「論理的に考える力」を身につける方法は?

 

教授曰く「最近は低下しているように感じる」というこの思考力の定義に加えて、具体的に「身に付けるために意識すべきこと」まで教えていただいたので、是非皆さんにも学生生活や仕事に役立てていただきたいです。

 

 

  


教授が近年感じる「論理的に考える力」の低下

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論理的に考える力が低下している...?

そもそも「論理的に考える力についての会話をすることになったきっかけは教授のある一言にありました。

 

「最近の子は考える力が足りない気がするなぁ...」と。

 

私が所属する研究室の教授は、理系には珍しく女性教授で、まさに「みんなのお母さん的存在」の優しい教授でした。大学教育の世界に30年近く携わるベテランの教授でしたが、そんな学生思いの教授が突然こんなことをボソッとつぶやいたので私自身驚きました。周りに他の学生もいなかったので、「考える力」について詳しく聞いてみることにしました。

(以下一部対話形式で書いていきます。対話の内容は記憶をもとに大まかな内容を分かりやすく一部改変して記載します。)

 

教授によると、特に「論理的に」考える力が足りていないように感じるということで、これは教授の数十年のキャリアの中でも最近感じるようになった傾向らしいです。

 

筆者

どんな時に「論理的に考える力」の低下を感じるのでしょうか?

 

教授

最近の学生は質問と議論の質が高くないように感じるかな。本当にしっかり考えている学生とディスカッションしている時は張り合いがあって面白いのに....。もちろん全員ではないけれど、すごく表面的な議論になって終わってしまうから全然本質的じゃないの!

 

筆者

(「耳が痛い」と思いつつ...)
それは知識が足りていないのも要因なのでしょうか?

 

教授

もちろんそれもあると思うけど、知識が足りないのは学生のうちなら仕方ないことだと思うの。でも一番の理由は「考える習慣が欠けている」ことにあるんじゃないかな。

大げさな話をするなら、今現在お金をかけながら研究文化を発展させようとしている中国や他の発展途上国に日本が遅れをとるのも時間の問題だと思う。

もちろん研究だけじゃなくて企業のレベルもそう。学生が悪いわけでは無くて、日本の教育制度にも問題があるんじゃない...?

 

 

確かに近年の中国の研究分野への投資はすさまじいもので、私のような学生が普段論文を読むなかでも、中国の大学や研究施設による論文数には驚かされます。

またビジネス面でも、30年前は世界の時価総額トップ10のうち7~8企業ほどが日系企業でしたが、現在はトヨタの30位前後が日系企業の最高となっているという日本人にとっては寂しい状況です。

 

こんな社会的背景もあってか、普段あまり学生に厳しい意見を言うことがない教授が秘めていた、日本の学生の「論理的に考える力」の低下に対する焦りや危機感を感じ、ここから更に「自分達はどうしていくべきなのか」を質問していくことにしました。

 

 

 


「論理的に考える力」の定義とは

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論理的に考える力とは…「仮説構築力」

「論理的に考える力」を鍛える上で大切になってくることを知るべく、まずはその定義について教授に質問してみました。

 

筆者

では質問や議論において「論理的に考える力」があった、過去の学生の特徴って何か思い浮かびますか?

 

教授

そうだね...ゼロの状態から質問してくる学生は少なかったと思う。つまり、ある程度自分で前提となる知識を調べて、得られた情報を統合した結果をもとに質問してくれるんだよね。だからこっちとしても答えやすいし、的確なアドバイスをピンポイントで送ることができたかな。

 

筆者

なるほど...仮説を立てて質問してた。ということですか?

 

教授

そうそう。例えば、学生が各自抱えている研究テーマに関してもそう。ある実験が終わると結果をもとに次の実験を考えるよね?ここでの質問の仕方によって、学生さんを3段階のレベルに分けられる。

 

筆者

具体的に教えてください!

 

教授

「論理的に考える力」が欠けている学生は「次はどんな実験をしたら良いと思いますか?」って相談してくるの...自分の研究テーマなのにね。

もう1つレベルが高い学生は、これまでに得られた結果から次に調べることを決めて「次はここについて調べたいのですが、どんな実験が良いと思いますか?」と質問する。

ちゃんと「論理的に考える力」が備わってきている高いレベルの学生さんは、次に調べることと最適な手段を論文や教科書で調べて、頭の中で整理した上で「ここについて、こんな方法で調べたいのですが、うちの研究室でも可能ですか?」って聞いてくる。

つまり自分の持っている情報をしっかり活かして「仮説を立てること」ができているの。簡単なように聞こえるけど難しいことだし、これができる学生こそ社会で活躍できる「推進力」みたいなものを持っている気がするかな。

 

筆者

つまり「論理的に考える力」があるということは、しっかり「仮説を立てること」がでいるということなんですね...それを聞いて自分の過去を悔やんでいます。

 

ここまでの話を聞いて、自分の未熟さを再確認しながらも、大学を卒業する前にこの会話が出来てよかったと心から思いました。

「論理的に考える力」の定義付けができたところで、最後に具体的に日々どんなことを意識して生活するべきなのかを伺ってみました。

 

 

 


「論理的に考える力」を身につける方法

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「論理的に考える力」の鍛え方

教授は「論理的に考える力」を身に付けるためにできることは「仮説を立てる」練習をすることだと言います。

 

教授

とにかく「自分なりの仮説を立ててみること」かな。

結局、高校までと違って、大学が「思考力を鍛える教育機関」と言われるのは研究活動があるから。研究には「仮説⇒検証」の流れが必須であって、これを普段から意識して行動してみると良いと思う。

 

筆者

日常生活から「研究活動」を意識してみるということですね。

 

教授

そう。例えば「睡眠の質を良くする」方法を学ぼうとして本を何冊か読んだとする。そこに書いてあることは科学的に正しいかもしれないけど、自分の生活環境や体質に全てが当てはまるか分からないでしょ?

本で得た情報をそのまま実行するのも当然効果的だと思うけど、「仮説に基づく創意工夫」が必要なんだよね。「自分だったらこうしたら睡眠の質が上がるかもな?」という仮説を立てて実行し、実際の睡眠の質が上がったかどうかを検証してみる。

大学に通わなくても「論理的に考える力」を持っている人は沢山いるから、まずは自分の身近なところを「研究」として捉えて生活するのが良いと思うよ。

 

筆者

読んで、「考えて」行動することが大事なんですね。

 

教授

そういうこと。でも最後に一つだけ個人的な意見だけど。

知識ばかりをインプットするのが「悪いこと」みたいな風潮もあるけど、私は知識が多いのは決して悪いことじゃないと思うよ。もちろん「考えること」が前提だけど、体系的に集められる情報が多いほど、仮説の精度は上がっていくし、思考すること自体が面白くなる。

実際の研究にしても、日常生活にしても、情報が多いほど仮説を立てるときに取捨選択できる候補も多いわけだから沢山の人と会ったり、本や論文を読むことはすごく大事。

そしてそこで満足せずに自分の頭で「論理的に考える」ことが更に大事かな。

 

筆者

めちゃくちゃ勉強になります。

ゼミとかで他の学生の皆にもこの話した方がいいんじゃないですか?

 

教授

なんとなく伝えているつもりなんだけどね~(笑)

 

 

ここまでが一連の会話になります。情報が溢れている現代社会だからこそ、得られる情報をもとに「論理的に考える力」を鍛えておかないと自分の価値を発揮できないのかな、と感じました。

 

大学の研究中に実験結果のデータを見つめながら
「どういう仕組みでこのデータが得られたのだろう...?」
「前の実験のデータとの整合性は...?」
と考えているときは脳が熱くなるような、考えている実感を得ることが出来ていました。

 

ちなみに研究活動と同じように論理的思考力を鍛えているな、と実感できた本がこちらになります。経営コンサル系の採用試験でも使われている問題と思考プロセスが載っていて個人的には好きな本です。

現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート―「6パターン、5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!

東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート 50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ「地図化」

 

 

再度、自分の日常生活で「仮説を立てる」という考察が出来ているのかを見つめ直して「論理的に考える力」を日々鍛えていきたい、と決意して記事を締めくくりたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

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