本日、小栗旬さん主演の映画
自分なりにその感想を書いていこうとおもうのですが…
物語の本質がわかってしまうような内容は書いてないつもりですが、人によってはネタバレだと感じてしまうかもしれません。
極力、映画の公式サイトに書いてある以上の情報は書かないようにしていますが、もし気分を害してしまったら申し訳ありません。
それでも大丈夫という方は!
是非読んで行ってください!
鑑賞後の率直な感想
久々に映画を観たんですが、観終わってすぐの感想を一言で表すならば、
「疲れました(笑)」
映画って観終わってから映画館の外に出た瞬間に
「ぐぁ〜現実だぁー(ノ_<)」
って感覚があると思うんですけど。
あの感覚がいつになく思いっきりきました。
つまり自分が生活している普段の世界観とは全く別の世界を『人間失格』という映画の中で体験させられていた、ということだと思うのですが。
とにかく小栗旬さん演じる太宰治は、現代の倫理観とか道徳観とかっていう枠から大きくはみ出している人間で、
特にストーリーが進んでいくにつれて、まさに「人間失格」であるような、そんな人生を歩んで転落していきます。
ただ、いま「転落」という表現を使いましたが、世間一般の価値観からみたら「転落」でも、
太宰治にとっては小説を書く為の過程に過ぎなかったのかもしれません。
太宰治を愛し愛される3人の女性たち
宮沢りえさん、沢尻エリカさん、二階堂ふみさんが演じる3人の女性たちも、なんとも妖艶で色気があって、人間味があって、そして小栗旬さん演じる太宰治を愛しています。
3人それぞれが、自分が求める形で太宰治を愛していて、太宰治もそれぞれに答えていきます。
この三者三様の愛があってこその太宰治である。ということを強く感じる作品でした。
公式サイトにも「死ぬほどの恋」という言葉がありますが、単に「死ぬほど好き」とか、「死ぬほど愛している」とか、そんな次元の話ではありません。
本当に自分の命を懸けて恋愛をしていて、死と隣り合わせの恋愛をしているのが『太宰治と3人の女性たち』だと思います。
ここで言葉だけではなかなか伝えられないのですが、出演者の皆さんの迫力に圧倒されました。
演技ってここまで表現できるのか
(えらそうにすみません…笑)
と感じさせられた1日になりました。
宮沢りえさんは妻として小説家、太宰治の才能を信じ、彼を支えながら子供を育てる役柄。
太宰治を愛し、愛されてもいるものの、他の女性のもとからなかなか帰って来ない彼への想いを押し殺すように支えています。
沢尻エリカさんは作家志望の愛人。
とにかく太宰と恋愛をすることを望み、結婚とは別の形で愛を求める、これまた強い女性の役柄です。
3人目の二階堂ふみさんもまた太宰治を愛していて、自分のそばから離れないでほしいという想いを抱いている役柄。
重すぎるほどの愛情を持ち、太宰の最後の女として凄まじいほどの執着心を持っています。
(ゴチに出てた二階堂ふみさんと同じ人間とは思えないような演技でした笑、当たり前ですが…)
この3人を見ていて思ったのは
女性は強い…
ということでした笑
一見ダメ人間の太宰治が女性たちを自由すぎる振る舞いで振り回しているように見えますが、実際のところは3人の女性が太宰を振り回しているように見えました。
自分の想いをしっかり伝え、主張し、実現させる。
そんな強さが作品のあらゆる場面から伝わってきました。
最後に
まだ観てない方には、とにかく出演者の皆さんの迫力に圧倒されて欲しいと思います!
欲望と色気と苦悩を抱えた太宰治を中心とした様々な人間達の想いが、どっしり心に来る映画です。
15歳以上の方しか鑑賞できませんが、少なくとも観た人の心にずっしりどっしり何か爪痕を残すこと間違いなしの作品だと思うので、是非劇場で!映画館で上映されているうちに観てもらいたいです!
以上、ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました!